梅雨の時期に限らず、雨の日・花粉や黄砂対策・帰りが遅くなる日などで部屋干しをする日がたくさんあります。毎日部屋干ししていると生乾きの臭いもきになるし、部屋にカビが生えてしまうことも。
お風呂場に浴室乾燥機が付いていない場合や、ついているけど電気代が高くて使えないという人におすすめなのが衣類乾燥除湿器です。
衣類乾燥除湿器の選び方について、電気屋さんで聞いた話や調べたこと、私が実際に購入した機種を紹介します。
衣類乾燥除湿器の種類
衣類乾燥除湿器には、方式によって種類があります。
コンプレッサー方式
取り込んだ空気を冷やすことで、湿気を水分に変化させて除湿します。エアコンの除湿機能と同じ方法です。
デシカント方式
内部にフィルターとヒーターを搭載しています。フィルターが水分を吸着し、ヒーターで一度温めた後冷やすことで水分に変化させます。
ハイブリッド方式
室温によってコンプレッサー方式とデシカント方式を切り替える手法です。
方式によるメリット・デメリット
衣類乾燥除湿器の除湿方法によるメリット・デメリットをまとめました。
コンプレッサー | デシカント | ハイブリッド | |
---|---|---|---|
電気代 | 安い | 高い | 室温による |
本体価格 | メーカー次第 選択肢多数 | メーカー次第 選択肢まあまあ | 高い |
夏場の室温上昇 | 少ない | あり | 少ない |
除湿能力 | 冬は× | 一年中〇 | 一年中〇 |
音 | 振動音 | 静か | 室温による |
重さ・大きさ | 大きく重い | 軽くてコンパクト | 大きく重い |
電気代
デシカント方式はヒーターを使うので、電気代が高くなる傾向にあります。1時間当たりの電気代はコンプレッサー方式の約2~3倍になります。
本体価格
コンプレッサー方式やデシカント方式は多数のメーカーから販売されているので、様々な機能・価格帯から選ぶことができます。ハイブリッド方式は2019年9月の記事執筆時点ではパナソニックしか製造していませんでしたが、2023年9月現在ではシャープとアイリスオーヤマからも出ています。
とはいえ価格競争で安くなるという域にはまだ達していないみたいで、低価格なイメージのあるアイリスオーヤマの機種でも5万円近くします。
室温上昇
デシカント方式はヒーターを使うので、室温が3~8℃上昇します。夏場、衣類乾燥除湿器を使用している部屋で過ごすのは無理そうですね。
除湿能力
コンプレッサー方式は夏場の除湿能力は高いですが、冬はあまり除湿できません。冬は外に干しても乾きにくいので、1年中使える乾燥除湿器の方が嬉しいですね。
音や重さ
コンプレッサーは振動音が鳴る他、重さも重くなってしまいます。デシカント方式の方がコンパクトで、音も静かです。
選ぶ際のポイント
メーカーや機種によって除湿能力(1日に何リットルの除湿ができるか)が異なります。使いたい季節や使う部屋によっても変わってきますので、どのような運用をするのかを考えて検討しましょう。
タイマー機能や空気清浄機能、除菌機能などが付いた機種もあります。パナソニックの機種にはナノイーで生乾き臭を防いでくれる機能が付いたものも。
タンクの水の捨てやすさや、お手入れ掃除が簡単かどうかもしっかりチェックしてから購入したいですね。
おすすめ機種
各方式のおすすめ機種を紹介します。
コンプレッサー方式
ビッグタンクを搭載しており、水捨てなしで約10時間の連続運転が可能。衣類が乾いたら自動で止まるオートストップ機能。10年交換不要フィルターで臭いをキャッチ。
デシカント方式
前方や上方向など、干し方に合わせて風向きを変えられる。約5.3kgと軽量で、脱衣所や玄関でも使えるほどコンパクト。大きなハンドル付きタンクで水を捨てやすい。
ハイブリッド方式
私はこちらのパナソニック製のハイブリッド方式除湿器のコンパクトタイプを購入しました。
高さ33.5cm、幅47cmで、ハイブリッド方式にしてはすごくコンパクトです。背が低いおかげで、洗濯物の下に置いても横に置いても使えるのが良いです。
うちは2人暮らしで1日1回の洗濯ですが、このサイズで十分足りています。
大きい機種が良い方はこちら。ナノイー搭載で洗濯物を除菌・生乾き臭を防ぎます。エコナビが室温と湿度を検知し、送風量を調整するので電気代節約に。洗濯物だけでなくお部屋の除湿もできます。
シャープの衣類乾燥除湿器は上下だけでなく左右にもスイングするようになっているので、洗濯物が多い人におすすめです。
まとめ
衣類乾燥除湿器の乾燥方式によるメリット・デメリットや、各方式のおすすめ機種を紹介しました。洗濯物が乾かない、生乾き臭がする、浴室暖房乾燥機の電気代が高い等でお困りの方におすすめしたいです。