マンションにも建売住宅にも当たり前のように付いているベランダ。注文住宅でもなんとなく付けるのが普通だと思っていませんか?
実はベランダ(バルコニー)は、付けてしまって後悔している方が多い設備の1つなんです。
注文住宅で後悔しないために、ベランダの必要性について考えていきましょう。
ベランダ(バルコニー)のデメリット
ベランダが必要か不要かを判断するために、ベランダ設置にあたってのデメリットを紹介します。
ベランダには設置費用とメンテナンス費用がかかる
ベランダを付けるには当たり前ですがコストがかかります。私がお願いしたハウスメーカーさんでは、だいたい1マス(910×910)あたり10万円と言われました。タイルを良いものにしたり手すりにこだわればもっと価格は上がりますね。
あとはメンテナンス費用がかかります。ベランダ(バルコニー)は定期的に防水処理をやり直さないといけなくて、10年毎に10万円くらい必要です。
ベランダでも一定の奥行を超えると延べ床面積に換算されてしまうので、固定資産税が増えたりもします。
掃除が大変
ベランダって掃除機が使えないので掃除が大変なんですよね。
野ざらしになっているので色々なものが飛んできます。砂や枯葉ならまだいいですが、虫が飛んできてお亡くなりになってしまったら……悲惨です。
ベランダが必要なのはこんな人
ベランダ(バルコニー)が必要か不要かは、ライフスタイルによって様々です。絶対に必要という人もいれば、付けてしまったのにもう何年も使っていないという人も。
ベランダ(バルコニー)の必要性を検討するために、有効活用している方たちを調べてみました。
ワークスペース&カフェスペースが欲しい
ベランダに椅子やテーブルを置けるだけのスペースが取れるなら、気分転換できる実用的な空間になると思います。
庭と違って周囲の視線が気になりにくいので、開放的だけどプライベートな空間になりそうですね。
子供の遊び場にしたい
庭で子供を遊ばせると、道路に出てしまう危険性もあって目が離せませんが、ベランダならその心配はありません。ただし転落の危険性はあるので、足場になるようなものを柵の近くに置かないなどの対策は必要です。
マンションなら周囲への騒音の心配もあってベランダで遊ばせることはできませんが、戸建てで隣家との距離を取れるなら、子供の遊び場として便利なスペースになると思います。
テントを張ったりプールを出すほどの広さが取れればいいですが、そこまでは無理という方は、読書をしたり日光浴やランチをしているようです。
洗濯物をベランダに干したい
庭に洗濯物を干すほどのスペースが無いという人や、道路に面した庭に洗濯物を干したくないという人もいらっしゃるでしょう。その場合は洗濯物を干すためにベランダを作るのもアリだと思います。
洗濯物を干すなら、奥行き1マス(910mm)は少し狭く感じると思います。設計士さんと相談しながら効率の良い広さを検討してみてください。
私は洗濯物は室内干し&乾燥機派です。アレルギー体質だし、よっぽど晴れた日でないと外干しで逆に変な臭いが付くこともあるのが苦手だからです。
ベランダの勿体ない使い方
ベランダを付ける理由として、エアコンの室外機を置くためというケースがあるそうです。でもそれって勿体ないです。
室外機は地面に直置きが一番いいです。壁やベランダに取り付けると振動が外壁を伝って、敏感な人なら無意識にストレスを感じてしまうそうです。ベランダの再塗装の際に室外機が邪魔になるケースもあります。
室外機を2階から1階に下ろすのはそんなに距離が長いわけではないので、追加費用は発生しない場合がほとんどですし、熱効率もほぼ気にならない程度だそうです。
我が家がベランダ不要と判断した理由
うちは今注文住宅の間取り打ち合わせ中ですが、ベランダはほとんど迷うことなく不要と判断しました。
今賃貸マンションに住んでいますが、ベランダにはほぼ出ません。洗濯物は室内干ししますし布団も布団乾燥機を使っています。
新居ではお風呂や洗濯機を1階に配置するので、2階のベランダに毎日干しに行くなんて面倒くさすぎます。さらに1階の洗面所にクローゼットを付けるので、脱ぐ~洗濯~干す~しまうまで洗面所で完結できるように工夫しました。
今の暮らしや、どんな生活スタイルにしたいかを考えることで、ベランダが必要か不要かが見えてくると思います。