床下点検口(床下収納)の位置は設計士さんにお任せしてしまうと、すごく邪魔な場所に付けられてしまう可能性があります。うちの場合もいつの間にか間取り図に追加されていて、こちらが気づいたから良かったものの、危うくお風呂のドアの前に付けられる所でした。
普段の生活の支障にならない位置、かつ点検も問題なく行えるおすすめの位置を紹介します。
おすすめの場所
床下点検口を付けるおすすめの場所の特徴としては、普段の生活で踏まない場所、重いものを置かない場所です。
パントリーの中
パントリーとは、キッチンの近くに設ける食品や食器の保管庫のことです。まとめ買いをした物を置くのはもちろん、非常食を保管したりゴミの仮置き場としても活用できます。
▲うちは26坪しかないので大きなパントリーは作ることができず、奥行き45cmの扉無し収納を作りました。床下点検口がはみ出していますが、調理中に踏むことはないので邪魔になりません。
ウォークインタイプのパントリーを作ることができるなら、床下点検口も余裕で隠せると思うので羨ましい……
点検時はキャスター付きのゴミ箱を動かすだけなので簡単です。
ここに床下点検口を作ったせいで、床暖房がキッチンの途中までしか付けられなかったのが唯一後悔しているポイントです。ハウスメーカーのコーディネーターさんは、温水式床暖房は部屋を暖めるので床暖房が途切れても体感で分かる程ではないと言っていましたが、床暖房の切れ目のこっちとあっちでは明らかに体感温度が違います。
他に気になる点があるとすれば、部屋の端なので埃が溜まりやすく、床下点検口のフチにゴミが挟まってしまう可能性があることでしょうか。入居から2年弱ですが、今のところ他の床と同じように掃除機をかけるだけで問題は起きていません。
洗面所の収納の中
洗面所にファミリークローゼットを作る方や、ランドリーバスケット置き場やリネン庫等を大きめに作る予定の方はそこに床下点検口を配置するのがおすすめです。
うちも第一希望は洗面所のファミリークローゼット内でしたが、奥行き45cmのクローゼットでは床下点検口を付けることはできないと設計士さんに言われました。スリムタイプの床下点検口もあるんですけど、それだと人が中に入れず覗き込むだけの点検になってしまうので、メインの点検口としては使えないとのことでした。
点検口の上にキャビネット等を置く予定の方は、キャスター付きを選ぶのがおすすめです。点検時に重いものを持ち上げる必要がないのでラクだと思います。
おすすめしない場所
床下点検口を付けるのにおすすめしない場所を紹介します。
お風呂のドアの前
お風呂のドアの前は毎日家族全員が裸足で踏む場所です。そんなところに床下点検口があったらストレスになるし、点検口の耐久性も心配。
バスマットを置く際に床下点検口のフチの凹凸が邪魔になってしまうケースも多いです。珪藻土のバスマットが割れてしまったというトラブルを良く聞きます。
キッチン
キッチンも毎日何度も行き来する場所なので、できれば避けたいと個人的には思います。
しかし床下点検口は床下収納としても使えるため、キッチンに付ける方も多いです。床下収納に何を保管したいか、どのくらいの頻度で使うのかを考えて、本当にキッチンに付けた方が便利なのかよく考えたいですね。
今まで住んだ賃貸もキッチンに付いていましたし、建売の間取り図を見てもキッチンに付いている場合が多いです。定番の場所が自分にとって使いやすい場所とは限らないですし、せっかくの注文住宅ですから後悔しないようにこだわりたいです。
冷蔵庫・洗濯機の下
冷蔵庫にはキャスターが付いているし、洗濯機もキャスター付きの台に置けば女性でも一人で動かせるので、床下点検口は冷蔵庫や洗濯機の下に作るのがおすすめだと紹介されているブログを見たことがあります。
▲こういう人なら冷蔵庫や洗濯機の下に床下点検口を作っても問題ないかもしれません。でも私はそこまでマメにできないので、冷蔵庫の下は諦めました。
冷蔵庫や洗濯機の下に床下点検口を作る場合、点検の邪魔にならない場所まで自分で動かしておく必要があります。冷蔵庫のキャスターは前後にしか動かないので冷蔵庫前に広いスペースが必要になりますし、洗濯機も場合によっては洗面所から出さないといけないかもしれません。
洗濯機は意外と振動が大きいので床下点検口への影響も心配です。
まとめ
床下点検口を作るのにおすすめの場所・おすすめしない場所を紹介しました。
設計士さん任せにしてしまって後悔している人がかなり多い設備の1つだと思います。きちんと検討しないと毎日の生活に支障が出るレベルなので、忘れずに指定しましょう。