吹き抜けを作りたいけど冷暖房の効きが悪いのではないかと心配している方も多いのではないでしょうか。
我が家は4帖弱の吹き抜けとリビング階段がありますが、冬と夏を実際に経験してみて、冷暖房の効き具合や光熱費などについて紹介していきたいと思います。
冬の吹き抜け
冬の暖房はガス温水式床暖房をメインに使っています。エコワンのシングルハイブリッドです。
寒さ
吹き抜けのあるリビングは、思ったより寒くないと感じました。床暖房(10段階の5)とエアコンを併用すればニット1枚やスウェット1枚でも過ごせます。床暖房だけでもカーディガンやブランケットがあれば寒くないです。掃除などで体を動かしているときは上着がなくても暖かいです。
吹き抜けにシーリングファンを付けましたが、下向き運転しても1階の温度が上がる感じはしませんでした。きちんと計ったら微妙に差があるのかもしれませんが、掃除が大変だし、シーリングファン要らなかったな……
1階の床暖房を付ければ2階まで暖気が届くので、2階に作ったセカンドリビングのエアコンは冬はほとんど動かしません。床暖房だけで2階まで暖められるというのは吹き抜けのメリットだったと思います。エアコンは乾燥するのであまり使いたくないですしね。
光熱費
吹き抜けとリビング階段にしてもガスの床暖房なら光熱費はあまり高くないなという印象です。
真冬はほとんど毎日、5時~22時頃まで床暖房をつけていました。つけた瞬間は1時間あたり40円くらいガス代がかかるのですが、その後は1時間あたり10円かかりません。エコワンのダブルハイブリッドならもっと安くなるのかな?
ちなみにエアコンの電気代はバカ高いので、あまりおすすめしません。よく知らずに床暖房と併用してほぼ半日つけたままにしていたら、エアコンだけで1ヶ月1万円超えてびっくりしました……加湿と換気機能が付いたエアコンだったというのも原因かもしれません。エアコンを使うのは早朝だけとか、すぐに暖めたいときなど限定的に使う方が良いと思います。
夏の吹き抜け
夏の冷房機器はエアコンを使っています。リビングに1台と、2階のセカンドリビング(吹き抜けと隣接したオープンスペース)にもう1台あります。
屋根はケイミューのコロニアル遮熱グラッサを採用しています。
暑さ
吹き抜けの東と南に窓をたくさん付けたので、設計士さんからはかなり暑いと思いますよと言われていましたが、リビングはエアコン28~29℃設定でも寒いくらいです。
2階に関しては吹き抜け云々関係なく暑いです!とにかく2階全体が蒸し暑い。春になると日中の2階は28℃近くなる日が多く、猛暑日の寝室(北東)は夜になっても30℃を下りません。木造住宅の2階が夏暑くなるのはしょうがないみたいです。
1階だけエアコンをつけた状態でリビングの階段を上っていると、半分くらい上ったあたりから急に蒸し暑くなってきます。吹き抜けのシーリングファンを上向きで回しても、2階は涼しくなりませんでした。当初は2階のセカンドリビングのエアコンは要らないんじゃないかなと思ってましたが、念のため付けておいて正解でした。
日中は1階のリビングと2階のセカンドリビングを行ったり来たりすることも多く、そういうときは2階のエアコンをつけてサーキュレーターで1階に冷気を送っています。この方法だとエアコン1台で1階と2階を冷やすことができますし、寒くなりすぎることもないので快適です。
光熱費
エアコンはパナソニックのエオリアで、2021年製の省エネモデルです。
アプリで調べると、冷房の電気代は1時間当たり2円~7円くらいでした。天気予報の最高気温が30~35℃の日にエアコンの設定温度を28~29℃にして検証しました。この温度設定でも実際の室温は25~26℃くらいになります。省エネモデルって本当に安いんだなぁと驚いています。
まとめ
吹き抜けの冷暖房について、実体験を紹介しました。
吹き抜けだから冬寒いとか光熱費が高すぎるとかは特に感じなかったですが、それはガスの温水式床暖房と省エネモデルのエアコンがあるからだと思います。エアコンの暖房だと光熱費も上がりますし、リビングに吹き抜けを付けるなら床暖房は必須レベルだと思います。
吹き抜けを作らなかった場合と比べたら少しは光熱費が上がっているのかもしれませんが、吹き抜けを作ることによるメリットもたくさんあるので、私は吹き抜けを作って良かったなと思います。