乾太くんは設置するのに特別な工事が必要なので、家を建てる場合は事前に導入するかどうか決めておく必要があります。ただ今注文住宅の打ち合わせ真っ最中の我が家でも乾太くん導入を検討する必要があり、メリット・デメリットを調べました。
コスト
乾太くんとドラム式洗濯機の初期費用やランニングコストについて比較します。
初期費用
乾太くんは自分で取り付けることができないので、ガス会社などの専門業者に設置してもらう必要があります。そのため本体価格に加えて設置取付費などがかかります。専用の設置台などオプションの費用も含めると、総額20万円くらいになるようです。縦型洗濯機との併用を考えると、初期費用は27万円くらいでしょうか。
ドラム式洗濯機の値段はピンキリなのですが、価格コムの売れ筋ランキングを見てみると、16~28万円くらいが人気の価格帯のようです。
導入費用に関しては乾太くんもドラム式洗濯機もだいたい同じくらいのようです。
乾太くん | ドラム式洗濯機 | |
---|---|---|
初期費用 | 20万円 | 16~28万円 |
縦型洗濯機:7万円 | ||
合計 | 27万円 | 16~28万円 |
ランニングコスト
私がとても意外に感じたのが、ランニングコストはドラム式洗濯機の方が安いということです。都市ガスエリアだったら電気よりもガスの方が安いと思っていたのでびっくりしました。
一昔前まではドラム式洗濯機の乾燥はコストも時間もかかるというのがネックだったようですが、最新機種ではかなり改善されているようです。
ドラム式洗濯機の乾燥方式には色々あるのですが、今は「ヒートポンプ」という方式が一番性能が良いです。従来からあるヒーター式と比べると、約半分の電気代で済むそうです。
パナソニックの公式ページで調べたところ、6kgの洗濯物を乾燥させた場合の1回あたりの電気代はおまかせコースで28円、省エネコースで20円だそうです。(2023.9時点)
一方乾太くんの方のランニングコストですが、リンナイの公式サイトに載っているwebカタログで確認したところ、1回の乾燥にかかる費用は8kgだと102円、5kgだと63円だそうです。エココースにすると5kgで55円とのこと。カタログに記載されていたのはLPガスの場合でした。大阪ガスの公式サイトによると、乾太くん1回当たりのコストは5kgで37円だそうです。それでも高い……
乾太くん | ドラム式洗濯機 | |
---|---|---|
1回当たりの電気+ガス代 | 37~63円(5kgの場合) | 20~28円(6kgの場合) |
耐久性
ドラム式洗濯機は壊れやすいというレビューをよく見かけますが、縦型と同じくらい長く使えている人もいるようです。機種の当たりはずれや設置環境、洗濯物の種類に影響しますし、ペットを飼っている人の故障報告が目立ちます。
手が届きにくい部分のお掃除は、ブラシ等を使うとやりやすいです。メーカーの別売品で用意されています。
縦型よりも高いので故障したときのショックは大きいですが、高いからといって丈夫なわけではなくて、むしろ高機能で複雑な構造な分、故障しやすい可能性はありますね。
不安な方は乾太くん用のガス管だけでも念のため設置しておくと、後から工事するよりも安くすみます。
機能性
乾燥までにかかる時間や、除菌力など、機能性について比較します。
乾燥にかかる時間
リンナイ公式ページに掲載されているカタログによると、乾太くんでの乾燥時間は5kgで52分、8kgでも80分だそうです。
一方ドラム式洗濯機の乾燥時間は、パナソニックの公式サイトによるとおまかせコースで98分、省エネコースで165分だそうです。
乾燥時間に関しては乾太くんの方が早いという結果でした。
乾燥している間待っているわけではないので個人的には時間がかかることにデメリットは感じませんが、1日に何回も洗濯機を回す人にとっては乾太くんの早さは魅力的かもしれません。乾燥しながら次の便の洗濯もできますしね。
乾太くん | ドラム式洗濯機 | |
---|---|---|
乾燥時間 | 5kg:52分、8kg:80分 | 98分(おまかせコース) |
除菌力
乾太くんは80度以上の温風で乾燥させる上、乾燥にかかる時間も短いです。そのため菌が繁殖しにくく、除菌力も高いです。
ドラム式洗濯機のヒートポンプは温度が低温(約65度)です。乾太くんと比較すると劣っているように見えますが、生乾き臭の予防という観点では65度で十分だそうです。
大阪ガスの公式サイトによると、生乾き臭の原因となる菌の発育を抑えるには65度以上に10分以上さらすことが必要との記載がありました。ダニも60度で死滅するそうです。
温度が高いとそれだけ衣類の痛みに繋がるので、その点でも心配です。
ドラム式で乾燥すれば洗濯槽がカビにくくなる
カビは熱や乾燥に弱いので、ドラム式洗濯機で毎回乾燥までかければカビが発生しにくくなります。
デザイン性
実は私があまり乾太くんの設置に意欲的ではない一番の理由が、見た目がダサいということです。生活感のある空間が苦手なので、できれば電化製品の設置は最小限に抑えたいのです。
使い勝手
ドラム式洗濯乾燥機は洗濯から乾燥までノンストップでできるというメリットがあるので、寝ている間や仕事に行っている間に乾燥まで済ませたい人には乾太くんはおすすめできません。
うちは干して乾かすものもまとめて洗濯して、干すものだけ取り出してから乾燥ボタンを押しているのですが、濡れて重たくなった洗濯物を乾太くんに移動させるのは確かに手間かもしれません。
洗面所が広いなら、乾太くんは洗濯機の上ではなく横に設置した方が作業がラクでしょうね。
我が家はドラム式洗濯機を採用!
最初からほぼドラム式に気持ちが傾いていましたが、ランニングコストの安さや設置の簡単さ、省スペース性などからドラム式洗濯乾燥機を選びました。
洗濯機上の余ったスペースは収納棚を作りました。