家庭菜園を始めたいと思っている方に、私が実際に育ててみて簡単だった野菜や、難しかった野菜の失敗した原因について紹介します。
1年目でも簡単でおすすめな野菜
去年育てた中で簡単にたくさん収穫できた野菜は次のようなものがあります。
スティックセニョール(茎ブロッコリー)
茎ブロッコリーはあまりスーパーでは見かけませんが、野菜の直売所や地場野菜を扱うお店で見かけることがあります。茎までやわらかくておいしいです。よくアスパラみたいな味と表現されますが、アスパラみたいな苦味は無いです。筋っぽくもないのでアスパラよりも好き。ベーコンやコーンと一緒にバターソテーにするのが美味しかったです。緑が濃くて味も濃い!
普通のブロッコリーは1株に対して1個収穫しますが、茎ブロッコリーは1株に対して15個くらい時間差でできていく花蕾を収穫できるので、狭い家庭菜園のスペースを有効活用できます。
私はプランターで育てました。アブラナ科なので青虫が付きやすく、虫対策が必須になります。背丈が高い野菜用の防虫ネットを準備すると安心です。私は実り野菜の虫よけカバーを使っています。ファスナーが付いているので収穫のたびに外さなくて良いのが楽です。
7月に種を蒔いたものはたくさん収穫できましたが、8月に撒いたものはあまり大きくならず……でもブロッコリーは多年草だそうなので、冬越し・剪定してやればまた春には芽が出てきてくれます。ブロッコリーは寒さに強いので冬越しは難しくないのですが、放っておくと鳥に葉っぱを全部食べられてしまい、そこらじゅうフンだらけにされてしまうので、防鳥のためにネットが必要になります。
ころっ娘(ミニダイコン)
ころっ娘は短い品種の大根です。収穫まで2ヶ月程度なので他の根菜と比べると早く収穫でき、狭い畑をいつまでも占領するということがないので家庭菜園向き。発芽率も良いし、害虫さえ気を付ければほぼ放任で育ちます。
最初は防虫ネット無しで挑戦したのですが、青虫が大量発生!酷い時は1度に30匹ほど駆除しました。4本しか植えてないのに……春植えは失敗してしまったので秋に防虫ネットを購入して再チャレンジ。土を被せるタイプの防虫ネットだとお世話するのが面倒になってしまうので、ファスナー付きの防虫ネットが使いやすいです。
大根って先の方は辛いですが、うちで採れたころっ娘は先まで甘くて生で食べても美味しかったです。
ころっ娘は長さが短いのでプランターでも栽培できますが、葉っぱが結構広がるので、防虫ネットを掛けるなら露地栽培の方が良いと思います。
ベビーリーフ
プランターで簡単に栽培できて、肥料もあまり気にせず育てられます。100均にも種が売っているし、1年目で簡単に元が取れる野菜です。しかもお店で買うより新鮮で綺麗(折れたり溶けたりしない)です。サラダ用の野菜は日持ちがしないけど小まめに買いに行くのも面倒だなっていう私みたいな人間にはピッタリでした。夏・秋はほとんど毎日ベビーリーフのサラダを食べていました。
8月中旬にサカタのタネのガーデンレタスミックスを追加でプランターに撒いたのですが、冬になっても枯れることがなく結局冬越しして生命力の強さにびっくりしました。
底面給水のプランターを使えば水やりの手間もほとんどないので、ぜひ挑戦してみてください。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトはブロッコリーの新芽です。カイワレ大根のブロッコリーバージョンですね。
スプラウトを栽培する専用の容器も売っていて色々試したのですが、一番発芽率が良くて失敗しなかったのが底面給水の栽培セットです。
この容器を使うと収穫まで水の交換をする必要がなく、価格も手ごろなのでかなりおすすめです。スーパーで買うよりも新鮮なので栄養価も期待できます!
きゅうり
うちは2人暮らしなので1株でも恐らく十分すぎるくらい収穫できるのですが、枯れてしまうリスクもあるので2株植えました。
まっすぐ育ってくれたときは感動します。でも曲がっているものも味は悪くないです。ピーク時は朝晩チェックして早めに収穫しないとすぐ巨大になってしまうので、そこが少し大変かなと思います。水やりのタイミングや量など勉強すべきことはありますが、美味しいものをたくさん収穫するだけなら1年目からでも簡単でした。今はYouTubeでわかりやすく育て方を解説した動画がありますからね。家庭菜園ライフにはすごくお世話になりました。
フリーダムハウスという品種がたくさん収穫できました。イボがないので育てやすかったです。瑞々しくて青臭さがなくて美味しかったです。
奥が深い……失敗した野菜
1年目の家庭菜園で失敗した野菜を紹介します。
ミニトマト
ミニトマトは家庭菜園の花形のイメージがありますが、綺麗に美味しく育てるにはなかなかハードルが高いです。雨の当たらない場所で育てるならまだ良いかもしれませんが、露地栽培はすごく難しかったです。
トマトは水を控えめにした方が美味しいと言いますが、そのように育てているところに雨が降るとトマトが急に水を吸うので実が割れてしまいます。ビニールシートで屋根をしても、土が水を吸ってしまったら意味がありません。
私は千果とイエローアイコに挑戦しましたが、どちらも実はたくさん付くものの、綺麗なものはあまり採れませんでした。
実割れ対策にはソバージュ栽培という仕立て方が良いと聞き翌年挑戦してみたところ、たくさん食べられるほど収穫できました。
さらにトマトはタバコガの被害があります。上の写真の左側はタバコガに食べられてしまったもの。タバコガにはゼンターリという有機農薬があります。こちらも翌年試してみたところ、効果絶大でした。
トマト数株ならとりあえず1箱あればワンシーズンで使いきれないくらいだと思います。私は庭先の小さな花壇と1畳ほどの畑とバラ1株に使っていましたがまだ余っています。
タイニーシュシュ(ミニハクサイ)
タイニーシュシュはミニハクサイなのですが、種まきから45日程度の小さい時期に収穫しても良いし、65日くらい経ってからでも収穫できるので、食べたい分だけ収穫できるというメリットがあります。
去年は3回くらい挑戦したのですが、ナメクジや鳥、青虫の被害が酷く、プランターで防虫ネットをして育ててみたら蒸れたみたいで中がドロドロに腐ってしまいました。
ホウレンソウ
サカタのタネのソロモンというホウレンソウに挑戦しましたが、1回目の間引きが終わったころに葉っぱが全部黄色になり、その後枯れてしまいました。
私が去年育てた野菜の中では、ホウレンソウは土の栄養比率やpH値にシビアな方なようです。新しい培養土を毎回買うなら成功するかもしれませんが、生ゴミ堆肥で育てるには難易度が高いかもしれません。デジタルの土壌酸度計はそんなに高価ではないので、ほうれん草に挑戦するなら持っておいても良いかも。
まとめ
私が家庭菜園1年目で上手くできた野菜と失敗してしまったものを紹介しました。失敗しても原因がわかれば楽しくできるので、今年も色々挑戦していこうかなーと思っています。
1年目と比べると土の状態も良くなっていると思うので、今年は美味しい野菜がたくさん採れるといいな。