我が家は敷地内に電柱がある土地を購入しました。
東電との契約書類によると、住宅の設計変更により電柱が邪魔になってしまう場合は移設できる可能性があるそうです。
我が家も車の出し入れの際に電柱が邪魔になってしまう位置だったので、変更を申し込んでみました。
電柱移設までの流れ
電力会社とNTTとで流れが違うかもしれません。今回は東電の電柱のケースについて紹介します。
移設の申し込みをする
まずは電話で、電柱移設の申し込みをします。この段階ではまだ、そもそも移設可能なのかどうかもわかりません。
移設可能かどうかの判断をしてもらうため、現地での打ち合わせの日程を決めます。私たちの場合は最短で2週間後の平日昼間でした。
東電担当者と現地で打ち合わせ
移設可能かどうかの判断を、実際に担当者が現地を見て判断してくれます。申込者も一緒に行って、どこに移設したいのかを話し合います。
移設不可と判断された場合でも、今の電柱の状態を見てもらえる良い機会になります。ヒビなどは入っていないか、埋まっている深さは適正かどうかを判断してもらえました。
移設工事
無事に移設可能と判断された場合は、移設工事の申し込みをします。移設工事までは最短で4か月かかると言われました。外構工事との兼ね合いがあるので早めに判断しないといけないですね。
工事の流れとしては、移設先に新しい電柱を建ててから古い電柱を撤去するそうです。
電柱の状況によっては停電させずに移設工事も可能だそうです。
電柱移設できないケース
敷地内にある電柱は、基本的にはその敷地内での移設になりますが、場合によっては道路に出したりお隣の土地に動かしてもらえるケースもあります。
敷地内での移動の場合
ハウスメーカーの営業さんからは、敷地内の移設でも数メートル程度しか動かせないと言われました。でも実際東電の担当者と話した感じ、そんなことはなかったです。
うちの希望は敷地の南端から北端への移動で、10mほどありましたが、距離については何も言われなかったです。
ただ北端には水道管やガス管などが埋まっていて、電柱を建てるスペースが無いということでした。電柱のサイズ自体は直径36cmほどですが、実際には60cm角ほどの空きスペースが無いと建てられないとのことです。
敷地内の移設の場合は工事費の負担はないそうです。
道路に出す場合
道路に出したい場合は自治体に打診する必要がありますが、ほとんどの場合は断られるそうです。電柱によって道幅が狭くなってしまうと危険性があるからです。ちなみに道路に出すことが許可された場合の工事費は申込者の負担になり、だいたい20万円くらいかかるそうです。
お隣の土地に移動させる場合
お隣の土地に移動させる場合は当人同士の話し合いが必要になります。
たとえ今は空き地だったとしても、今後売りに出す場合や再開発などで電柱は絶対邪魔になりますので、許可してくれるとは思えないですよね。
電柱があることを承知で土地を買ったくせに移動させたいなんて言おうものなら、ご近所付き合いに悪影響がありそうで、とてもじゃないけど言い出せないです。
電柱を細くすることは可能か?
ハウスメーカーの営業さんから、電柱の移設はできなかったとしても細くするなどは可能だと思いますよと言われていました。なので期待していたのですが、結果的にはできなかったです。
うちに建っていたのは電線を3本支えるための電柱で、その重さに耐えられる電柱の中では元々一番細いものだそうです。
外を歩いていればすごく細い電柱を見かけることがありますが、あれは東電のものではなくNTTの電信柱だそうです。
東電から払われる土地使用料はいくら?
敷地内に電柱がある土地を購入すると、電力会社から僅かばかりの土地使用料が払われます。
うちの土地の場合は東電管轄で、年額1,500円でした。3年に1度銀行振り込みで支払いがあるそうです。土地の登記が完了した後に担当者がうちまで来てくれて、振込手続き用の紙を渡してくれました。
メリットと呼ぶには金額が少なすぎるので、敷地内電柱は無いに越したことはないですね。無電柱化進んでくれないかなぁ。