ベランダやアスファルトの道路などに、赤い小さなクモみたいな虫を見かけたことはありませんか?新しいマンションではあまり見かけないかもしれませんが、古いアパートによくいます。
この虫、実はクモではないらしく、「タカラダニ」というダニの一種なんだそうです。赤ダニとも呼ばれています
タカラダニの生態
まずは敵を知ることから。
タカラダニが発生する時期
タカラダニは卵で越冬し、4月に幼虫になります。5月頃から活発になり始め、梅雨明け頃にいなくなります。
タカラダニのエサ
タカラダニは他のダニと違って、血を吸ったりはしないそうです。何を食べているのかは完全にはわかっていないようですが、花粉を食べているのは確実だそうです。
ベランダの床などザラザラして小さな穴が開いている素材には花粉がたっぷり付いているので、格好の餌場ということですね。
タカラダニによる被害
血を吸わないので人体に対して特に重篤な影響はないタカラダニですが、寄せ付けない方法があればそれに越したことはありません。
見た目の問題
タカラダニは大量発生するとかなり気持ち悪いです。小さい虫が絶えずウロウロうじゃうじゃ……足の数が多い系の虫が苦手な人にとっては見るのも嫌ですよね。
洗濯物を干せない
タカラダニは潰れると赤いシミになってしまうので、洗濯物が干せなくなってしまいます。洗濯物にくっついて家の中に入ってこられても嫌ですしね。
タカラダニの駆除方法
梅雨明けまで洗濯物を干せないなんて困ってしまいますから、タカラダニを退治&寄せ付けないように対策をしましょう。
高圧洗浄剤で撃退
一番簡単で効果が高いのが、ケルヒャーなどの高圧洗浄剤を使うことです。
高圧洗浄機を使うとタカラダニを一網打尽にできますし、タカラダニのエサである花粉を洗い流すことができます。退治と予防の両方が一度に済むので優秀な方法です。
薄めた洗剤を撒く
うちはマンションなのでケルヒャーは使えません。なので薄めた台所用洗剤を撒いて駆除しています。
水を撒いただけでは死んでくれなかったので、洗剤を混ぜてみたら効果がありました。撒いた後はブラシなどを使って擦っておくと、花粉が流れるので予防効果にもなります。
殺虫剤を撒く
タカラダニはとても弱いので、殺虫剤でイチコロです。たいていどんな種類の殺虫剤でも効果があるので、自宅にお持ちのもので大丈夫です。
植木などの使いたい場合は、園芸用のスプレーを使いましょう。
コロコロやガムテープで取る
水や殺虫剤が使えない場所は、コロコロやガムテープで捕まえる方法があります。タカラダニが潰れて汚れたら困るような場所ではご注意ください。
タカラダニのを寄せ付けない方法
大量発生してしまうと駆除が大変なので、予防措置が取れる場合は対策をしましょう。
要らないものは庭やベランダから撤去
使っていない植木鉢やタイヤなどを庭に放置していると、タカラダニの餌場や隠れ家になってしまうので撤去しましょう。
3月頃に掃除をする
タカラダニの発生時期の少し前に、エサである花粉を取り除くように掃除をしておきます。コケを隠れ家にすることもあるそうなので、コケも取り除いておきましょう。
残留性のある薬剤を撒いておく
ムカデやタカラダニ、カメムシなどを寄せ付けないようにする薬剤が市販されています。
雨が降っても効果があるそうなので、駆除するよりも簡単そうです。