キッチンの水栓を選ぶ際、「ハンズフリー水栓」と「タッチレス水栓」という言葉を耳にすることがあると思います。この2つの言葉は似ているのですが、使い分けがあります。
タッチレス水栓とは
タッチレス水栓は、水栓の上部などにセンサーが付いていて、そこに手をかざすと水が出てくる水栓のことです。水を止めるときもセンサーに手をかざす必要があります。
レバーを上げたり下ろしたりする操作の代用としてセンサーに手をかざします。
タッチレス水栓のメリット
手が汚れているときも水栓に触れることなく水を出すことができます。
タッチレス水栓のデメリット
センサーに手をかざす際に手が濡れていると、水栓のネックに水が滴ってしまいます。レバーに触れないのでレバーの掃除は楽になりますが、ネック部分の掃除は必要になります。顎をかざして水を止めるツワモノもいるそうです笑。来客中でなければアリかもしれないですね。肘とかでも反応してくれるかも。
左右に動かしたりホースを引き出す際も水栓に触れるので、思ったほど掃除が楽になることは無いようです。
ハンズフリー水栓とは
ハンズフリー水栓は、水の出口のところに手や食器など差し出すと勝手に水が出てくる水栓のことです。センサーから手を離すと水が止まります。
公共施設のトイレなどに使われているので、馴染みが深くてわかりやすいと思います。
たいていのハンズフリー水栓には上部にセンサーがついていて、このセンサーに手をかざすことでも水を出すことができます。つまりハンズフリー水栓はタッチレス水栓の機能も兼ね備えているということです。
ハンズフリー水栓のメリット
こまめに止水できるので節水になります。
センサーの感度も年々進化しています。リクシルのショウルームで試してみましたが、レバーを操作するよりも時短になると思います。
ハンズフリー水栓のデメリット
ハンズフリー水栓は価格が高くなります。
搭載されている機能にもよりますが、タッチレス水栓は8~14.5万程度、ハンズフリー水栓は10~21.5万くらいになります。(リクシルのナビッシュのカタログ価格)
手動のグースネックの水栓は6.5万円くらいです。
あとは思いもよらぬタイミングで水が出てしまうこともあります。ショウルームで説明を受けている間、何度か不意に水が出てきて焦りました。コップに水を灌ぐときにはコップの周りが濡れてしまうかも。
タッチレス・ハンズフリー共通のデメリット
水の強さや水温はセンサーだけでは調整できない機種もあります。その場合は結局、ボタンやレバーを触らなければならないです。手動水栓よりもレバーが小さくて硬いらしく、慣れるまで操作が難しそうです。
自分の普段の使い方を思い出してみて、こまめに温度調整をする必要があるならセンサーで調整できるタイプを選ぶのが良さそうですね。その分高いですけどね。
どっちを選ぶか……我が家の場合
タッチレスにするくらいならハンズフリーにする方がいいかなと思います。やはり水栓の上に手をかざすのは水滴が落ちてしまいそうで嫌なので。
でもリクシルのハンズフリー水栓ってあまり形が綺麗じゃないんですよね。
なぜこんなにいびつな形をしているんでしょうか。もっと綺麗な弧を描いたグースネックだったらハンズフリーを採用したかったです。
うちは今のところ、手動のグースネック水栓を入れる予定です。最低限エコハンドルとホース引き出し機能は欲しいなと思っていたので、無駄な機能も付いておらずデザインも好み。
キッチンをリクシルにするかどうかはまだ確定ではないので、他のメーカーにするならハンズフリーにするかもしれません。