無農薬で野菜を育てたいけど害虫や病気が心配ですよね。うちも白菜や大根に青虫がたくさん付いてしまい、多い時は1日に30匹ほど捕殺しました。
虫はあまり好きではないので、できればなるべく虫が付かないようにしたい。でも安全な無農薬野菜を育てられるのが家庭菜園の醍醐味だと思うので、天然素材だけで作れる自然農薬について調べてみました。
ストチュウ(ストチュー)とは
ストチュウは、酢と焼酎から作られる自然農薬です。酢と(焼)酎で「ストチュウ」。面白いネーミングですね。
アブラムシや蝶などを寄せ付けないようにしたり、うどん粉病などを予防する効果があります。
ストチュウには害虫を殺す作用は無くて、あくまでも忌避剤です。既に青虫等が付いている場合はストチュウを撒くだけでは対処できないので、まずは捕殺しましょう。またストチュウを使えば絶対に虫が寄ってこないというわけではないので、防虫ネット等と併せてうまく利用していきましょう。
ストチュウ原液の作り方
ストチュウのレシピには様々なバリエーションがあって、人によって作り方が違います。酢と焼酎を使うのは共通していますが、そこに黒糖や木酢液を入れる人、唐辛子やニンニクをプラスする人など色々です。
予防したい病気や害虫に合わせて自分なりにアレンジしてみると良いと思います。
私が作ったのは酢と焼酎と木酢液を1:1:1入れ、タバスコを数滴加えるというもの。唐辛子だと熟成期間が必要になりますが、タバスコだとすぐに使えます。
あれば黒砂糖を入れるとミネラルの補給ができますし、ストチュウが葉っぱに留まりやすくなります。黒砂糖を入れる割合は酢150mlに対して黒砂糖50g程度です。
焼酎の種類
焼酎の種類にも色々意見があるようですが、私は果実酒を作るためのホワイトリカー35度を使用しました。
20~25度が良いとか、甲類ではなく乙類が良いとか、本当に人によって言ってることが違って困惑しますが、果実酒用のホワイトリカーは小さいサイズの瓶が手に入りやすいので、普段焼酎を飲まない人におすすめです。私が買った宝酒造の「果実酒の季節」は220mlから販売されています。画像は600mlのものです。
木酢液
木酢液はホームセンターやネットショッピングで購入できます。100均でも販売されていますが、あまりにも相場より低価格のものは粗悪品の可能性も否定できないので、信用できるメーカーのものを使うことをおすすめします。
私は発がん性物質の検査済みの製品を楽天で購入しました。こちらのショップの木酢液は園芸用途だけでなく入浴にも使えるそうです。
木酢液は焚き火のような独特のスモーク臭がします。好みが分かれますが、私は嫌な臭いではないです。原液は結構強く香りますが、ストチュウは薄めて使うので畑からの香りがご近所迷惑になるほどではないかなと思います。
保存容器
ストチュウ原液を保存する容器は蓋が付いていれば何でも良いのですが、ペットボトルだと別途「ろうと」が必要になると思うので、広口の瓶等が便利だと思います。
私は以前キッチン家電を買った時におまけで貰ったBallのメイソンジャーを使っています。目盛が付いているので材料を計量する必要がなくて楽ちんです。この容器は480mlなので酢・焼酎・木酢液を100mlずつ入れて原液を作りました。
スポイト
家庭菜園レベルだと1回に使うストチュウ原液は数mlなので、スポイトなどの計量器具が必要になります。
高さのある保存容器を使う場合は長めのスポイトを用意しましょう。
私はマルハチ産業の園芸用スポイトを購入しました。すごく安いので(200円もしない)、買っておくと便利です。
スプレーボトル
ストチュウは希釈してスプレーするので、スプレーボトルが必要になります。じょうろでも良いのですが、葉の裏まで満遍なく散布するにはスプレーボトルがあった方が良いです。
スプレーボトルを買うなら、蓄圧式のものが良いです。一度使ったらもうこれ以外使えないってくらい便利なので、使ってみてほしいです。
スポイトと同じマルハチ産業の蓄圧式スプレーを買いました。最初にポンプを10~15回スポスポやれば、あとはレバーを押すだけで細かい霧が連続で出てきます。ポンプは自転車の空気入れくらい固いのかと思っていたら、片手で楽々加圧できるくらい軽いので苦になりません。
ストチュウの希釈濃度
ストチュウは100~400倍程度に希釈して使います。濃度が濃い方が忌避効果は高まりますが、植物への影響が心配です。最初は薄めから始めてみましょう。
ストチュウの散布頻度
ストチュウの効果は徐々に無くなっていくので、頻繁に散布する必要があります。
散布頻度も人によってまちまちなのですが、2~3日に1度から始めてみて、少ないようなら頻度を増やしていきます。毎日散布する場合は希釈濃度を薄くした方が安心です。
まとめ
無農薬栽培でも使える自然農薬のストチュウについて、作り方や使い方を紹介しました。
なるべく虫を見たくない人、病害虫の被害を減らして野菜を健康的に育てたい人にはおすすめなのでぜひ試してみてください。