子宮筋腫の子宮鏡下手術の入院に備えて購入したものや、持っていけば良かったと思ったもの、手術前処置の体験談について紹介します。私が手術をしてもらった病院では手術日の午前中に入院し、翌日に退院するというスケジュールでした。
私の場合は子宮鏡手術の最中に子宮に穴が空いてしまい、腹腔鏡手術に切り替えとなりました。稀なケースだそうですが、すごく不便で不安な思いをしたので、念のため準備しておけば良かったと思いました。なのでこれから子宮鏡下手術を受ける方に、腹腔鏡手術に切り替えが必要となるケースはゼロじゃないということをお伝えしたいです。
術前検査・投薬
手術の1ヶ月くらい前からレルミナ(偽閉経にする内服薬)を飲み始め、その2週間後に手術前検査がありました。
レルミナ錠・鉄剤
子宮鏡手術をする病院に初めて行った日がちょうど生理中だったため、その日からレルミナを服用しました。子宮筋腫のせいで貧血もあったので鉄剤も処方されました。
レルミナは毎日空腹時に飲まないといけないので面倒ではあります。でもレルミナ以外の選択肢だと注射になるのですが、結構痛いと聞くので飲み薬で良かったです。
30日間しか飲まなかったためか、更年期のような症状は出ませんでした。
子宮鏡検査
MRI画像だけでは子宮鏡下手術が可能かどうか判断不能だったそうで、手術で使うよりも小さな子宮鏡を挿入して子宮の中を見てもらいました。
筋腫が子宮粘膜に埋まっている感じだと子宮鏡では難しいそうですが、イボのように突出していたので子宮鏡下手術可能となりました。
血液・心電図・X線検査
一般的な健康診断のような検査をしました。採血で7本採るのは人生初体験で、ちょっとドキドキ。無事貧血も落ち着いていたため、手術可能となりました。
入院時の持ち物について
子宮鏡手術の入院のために準備したものや持って行けば良かったもの、私には不要だったけど場合によってはあった方が良いかなと思うものを紹介します。
用意したもの
病院から必要なものリストをもらうと思いますが、室内履き、パジャマ、歯磨きセット、洗面用具・マスク・ティッシュペーパー・ナプキンなどの消耗品、タオル、下着、退院時の洋服、スマホの充電器、限度額認定証などが必要になります。
室内履き
病院によって指定があるかと思いますが、私が入院した病院は踵のある靴なら何でもOKでした。
▼こちらのアーノルドパーマーのスリッポンを買いました。オレンジ色がチラ見えして可愛いです。
踵を踏んでスリッパのように履くこともできるので、ちょっと室内を移動したいときもサッと履くことができるし、廊下に出るときは踵を出して履く等、使い分けができるので便利でした。
入院用のシューズとしてはクロックスが人気のようですが、クロックス禁止の病院もあるので確認しておきましょう。私はクロックスみたいな幅の広い靴は履き慣れてないので、やめておきました。
パジャマ
病院によっては前開きのパジャマを指定される場合がありますが、私が入院した病院は普通の部屋着で良いですと言われたのでスウェットを準備しました。
入院中ノーブラで過ごす場合は透け防止のために濃色のしっかりした生地のトップスにした方が安心。産婦人科病棟は医師や看護師さん以外は基本的に女性ですが、付き添いの家族や事務スタッフさんも出入りするので、胸元を気にしなくて良い形・素材の部屋着が良いです。退院前検査のためにパジャマのまま外来の方へ行く必要もあったので、スウェットにしておいて良かったです。
ドライシャンプー・個包装シャンプー
手術当日にシャワーを浴びられるかどうかわからなかったので、念のため個包装のシャンプーセットと、ドライシャンプーを購入しました。
入院後にもらった資料では、やはり子宮鏡手術当日のシャワーは禁止でした。でも結局腹腔鏡になってしまったので、普通のシャンプーセットも持って行っておいてよかったです。
ドライシャンプーは災害時にも便利なので、買っておいて損はないと思います。
ナプキン
外来病棟の看護師さんからはナプキンを2枚くらい準備するように言われました。どのくらい出血するのがわからなかったので、念のため夜用2枚と27cmの昼用2枚持っていきましたが、私の場合は夜用が必要になる程の出血はありませんでした。むしろ昼用が足りなかったです。もっと小さい昼用を多めに持っていけば良かったです。
手術前に子宮頸管を広げる処置をするのですが、その処置で出血する可能性があるので小さいナプキンを付けるように指示されました。手術室にもナプキンを持って行かないといけないので、ここまでで2枚必要です。後は麻酔が覚めてから退院までに何回か交換する分が必要になります。
持っていけば良かったもの
私みたいに子宮鏡手術中のトラブルで腹腔鏡手術に切り替えとなるケースもゼロではないので、腹腔鏡手術になったケースを想定して準備をしておいた方が安心かもしれません。荷物が多くなるのが嫌な人は腹腔鏡用のセットをまとめて家に置いておき、家族に伝言しておくとスムーズです。
緩めのショーツ
子宮鏡手術の予定で入院したので普段履くショーツしか持っておらず、腹腔鏡手術の後に履くのは辛かったです。痛がっていたら看護師さんから、「皆さん腹腔鏡後でも普通のショーツを履いてらっしゃいますよ」と言われてしまいました。
腹腔鏡手術に変更になると入院期間が子宮鏡よりも2日程度伸びるので、締め付け感の無いショーツを多めに持っておくのがおすすめです。
▼術後にこのショーツを買い足しました。
羽根つきナプキンは付けられないんですけど、腹腔鏡手術の傷跡部分に縫い目が無いので痛くなかったです。手術後なぜか今までのショーツでも鼠径部が痛く感じるようになってしまったので、ボーイレッグショーツが必須でした。
退院時用のワンピース
腹腔鏡手術の際はお腹にガスを入れるので、お腹が大きくなります。退院までに抜ける人もいるみたいですが、私は退院時のウエストが入院前より10cmも大きくなっていました。この状態だと普通のスカートやパンツは入らないですし、傷に当たるのを避けるためにもワンピースがおすすめです。
ストロー付コップかペットボトル用ストロー
子宮鏡の場合は手術後2~3時間で麻酔が覚めて普通に歩けるようになるそうですが、腹腔鏡手術だと翌日の朝まで上体を起こすことができません。飲み物はベッドに寝ころんだまま飲むことになります。
看護師さんが紙コップにストローを挿して持ってきてくれましたが、こぼれそうになって怖かったので、フタとストローの付いたコップがあったら良かったなと思いました。
まぁ子宮鏡手術が腹腔鏡手術に切り替えになってしまうケースは稀なので、ここまで準備する必要はないかもしれませんが……
不要だったもの
場合によっては必要かもしれないけど、今回は不要だったものを紹介します。
ドライヤー
子宮鏡手術当日のシャワーは禁止だったのでドライヤーは不要かと思いますが、シャワーの可否は病院によって違うかもしれないので確認すると良いと思います。
病院によってはドライヤーのレンタルが可能だったり、個室に備え付けられていたりします。
アルコール除菌シート
コロナ禍だったためか、各個室にアルコールスプレーとペーパータオルが準備されていたので、アルコール除菌シートは使いませんでした。
入院から手術までの流れ
子宮鏡下手術は病院によっては日帰りだったり2泊だったりするそうですが、私は手術当日の午前中に入院して翌日退院するスケジュールでした。
絶食と絶飲
子宮鏡手術の前日21時以降は絶食、手術当日の10時以降は絶飲し、手術の日の夕食から再開というスケジュールでした。
腹腔鏡手術の場合は前日に下剤を服用して当日入院後に浣腸をする場合もあるそうですが、私は子宮鏡手術の予定だったのでそれらはありませんでした。
コロナ検査
10時ごろ個室に案内してもらったらコロナ検査がありました。結果が出るまで2時間くらい、個室内で待機です。
子宮頸管を広げる処置
12時ごろ入院病棟内の診察室で子宮頸管を広げる処置がありました。水分を含むと膨らむような器具を子宮頸管に挿入します。個人差があるのかもしれないですが、これがかなり激痛でした!私は出産経験がないので、間違いなく今までの人生で一番痛かった。すぐに腹腔鏡手術後の痛みで人生一番を更新してしまうんですけどね。
子宮頸管を広げる処置が痛いのは一瞬だけで、あとは鈍痛が続く感じでした。これは生理痛に比べたら屁でもない痛みでした。
着替え・点滴
看護師さんがふくらはぎのサイズを計ってくれて着圧ソックスと手術着を渡してくれるので、個室に戻って着替えました。
点滴をするのは子供のとき以来ですが、こんなに痛かったっけ?と思いました。手術が始まるまでの2時間ずっとズキズキしていました。しかも左手では取れないと言われ、利き手にやってもらったので邪魔でした……
手術室へ
入院時は14時ごろに手術と聞いていましたが、結局14時40分くらいになりました。
子宮鏡手術では尿のカテーテルは入らないそうなので、トイレに行ってから手術室に歩いて向かいます。看護師さんにナプキンと貴重品ボックスの鍵を預け、不織布のキャップを被ります。
手術台に寝転んで、口にマスクを当てられ、めっちゃむせましたがすぐに眠ったようです。
個室とタオルレンタルについて
希望者のみ自費で負担するものとして、個室の差額ベッド代とパジャマやタオルなどのレンタル費があります。
トイレやシャワーが付いた個室はすごく快適だったので、個人的には個室をおすすめします。自分が辛い時に周りに配慮する余裕までは無かったりするので、個室にしておいて良かったです。
タオルは嵩張るのでレンタルが便利です。私が入院した病院は枚数に関わらず1日当たり300円でした。
まとめ
子宮筋腫を子宮鏡下手術・腹腔鏡手術で摘出した際の術前検査や入院準備、手術までの流れについて紹介しました。
子宮鏡下手術はお腹を切らないし、術後の回復も早いので腹腔鏡手術よりは気軽に受けられる手術なのですが、私のように腹腔鏡手術へ切り替えなければならなくなるケースもゼロではありません。手術後の不安を少しでもなくすために、準備しておくことをおすすめします。