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米のとぎ汁乳酸菌~手作り液肥でエコ菜園~

普段は捨ててしまうお米のとぎ汁を乳酸発酵させることで、エコな液肥を作ることができます。

自分で発酵させるなんてハードル高いと思うかもしれませんが、材料を混ぜて常温に置いておくだけなので意外と簡単です。米のとぎ汁乳酸菌を実際に作ってみたので、作り方や使い方について紹介します。

米のとぎ汁乳酸菌の作り方

以前紹介した自然農薬「ストチュウ」のように、米のとぎ汁乳酸菌にも色々レシピのバリエーションがあります。

基本のレシピ

私が作っているのは一番基本のレシピで、米のとぎ汁500ml + 砂糖 大さじ1 + 塩 小さじ1を混ぜてペットボトルに入れ、蓋をして常温で数日~2週間程度保管しておきます。気温によって発酵にかかる期間が変わりますが、酸っぱい香りがしてきたら発酵のサインです。

発酵が進むとガスが出るので、1日1回蓋を開けてガス抜きをし、蓋を閉めてから容器を振って撹拌します。振ってから開けたら中身が噴き出してしまったのでご注意ください。ガラス瓶よりもペットボトルのような膨らむ容器の方が向いているそうです。

とぎ汁は濃いものを使うのがポイント

米は無洗米ではなく白米で、米のとぎ汁は1番最初の濃いものを使用します。2~3合の米から500ml程度のとぎ汁を取るくらいの濃度で作っています。

無農薬米が良いとされていますが、うちでは特別栽培米を使っています。

砂糖と塩の種類

砂糖は上白糖よりも黒糖のような精製度合いが低いものが良いそうです。うちは普段料理に使っているきび砂糖を使用しています。

塩を入れる目的は乳酸菌以外の菌の発生を抑えることですが、ミネラル分が豊富な自然海塩を使用すると発酵がよく進むそうです。

バリエーション

とぎ汁、砂糖、塩に加えて牛乳やヨーグルト、納豆などを加えるレシピや、とぎ汁だけで発酵させるパターンもあるそうです。

米のとぎ汁乳酸菌の使い方

米のとぎ汁乳酸菌は水で希釈して畑の土に撒いたり、作物の葉に散布したりして使います。

希釈濃度は10~1000倍と紹介されているサイトもあれば、500~1000倍と紹介されているサイトもありました。病原菌を減らす目的なら濃いめ、生育促進目的なら薄めを頻繁にって感じなのでしょうか。試しに4ℓのじょうろに50ml(80倍)で撒いてみましたが、枯れることはなく元気に育っています。雨ですぐに流れてしまうし、化学肥料のように効きすぎてしまうという心配もないので、あまり神経質にならなくても良いのかなと思います。

土づくりの際に原液を撒く方法もあるそうですが、原液は土を固くしてしまう作用があるそうなので、あまり頻繁には利用しない方が良いそうです(月に1回以下に抑える)。

米のとぎ汁乳酸菌のメリット

米のとぎ汁乳酸菌のメリットは、家にある材料で低コストで作れる点と、失敗するリスクが少なく、たとえ失敗しても負担が少ないという点です。食品から作るので清潔ですし、不快な匂いもありません。

うちではEMぼかしによる生ゴミコンポストもやっているのですが、毎回同じようにやっているつもりでも悪臭がすることがあります。中に入れる物やぼかしの量によって失敗してしまう可能性があるのですが、その点米のとぎ汁乳酸菌は分量を間違えなければ失敗のリスクはほとんどありません。

本当は米ぬかを利用できれば良いのですが、米ぬかを入手できる場所が少ないのがネックです。園芸店やホームセンターにも基本置いていません(利益が少ないわりに場所を取るので)。

発酵させずに撒いたらだめ?

米のとぎ汁自体にも栄養分が含まれているので、発酵させずにそのまま撒いても良いのでは?と思うかもしれませんが、そのまま撒くのは少しリスクがあります。

腐敗・虫が発生するリスク

米のとぎ汁をそのまま畑に撒くと、カビや虫が発生する可能性や、とぎ汁が腐敗してしまうことがあります。

畑の栄養分が減ってしまうリスク

畑の中で米のとぎ汁の発酵が進むと、土の中の窒素を使うので窒素飢餓の状態になってしまう場合があります。事前に発酵させてから撒くことで、これらのリスクを回避することができます。

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